徳島大学附属図書館のブログに寄稿しました。おすすめの本をご紹介します。
書名:『SWITCH(スイッチ)オートファジーで手に入れる究極の健康長寿』
著者:ジェームズ・W・クレメント、クリスティン・ロバーグ / 児島 修 訳
出版社:日経BP
健康長寿は万人の望みである。その解決策は、ノーベル生理学・医学賞受賞者である大隅良典先生によりメカニズムが解明された「オートファジー」を誘発することだという。
オートファジーは「細胞が飢餓状態に陥った時、自らの一部を分解し栄養に変える仕組み」だけでなく「細胞内の浄化の役割」があり、後半の役目が長寿に重要だ。
カロリー制限や間欠的断食、超低糖質食が寿命を延長することは動物実験で証明されており、その機構は「オートファジーを活性化させ細胞内の欠陥物を取り除く」ことで、ガンの増殖を止め、代謝を正常に保つことによる。
そこで、日常の生活でオートファジーを誘発するためのガイドラインが具体的に示されている。著者の提案に対し、実行可能性など批判的な視点も持って読み進めてほしい。
2月3日より、徳島大学附属図書館蔵本分館1階ホールのおすすめコーナーに展示されています(学外者も利用できます)。ぜひ手に取ってご覧ください。