書評『家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで』

徳島大学附属図書館のブログに寄稿しました。おすすめの本をご紹介します。

書名:『家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで』
著者:石川結貴
出版社: 文芸春秋

2025年には、団塊世代が後期高齢者となり、病院や介護施設では受け入れきれなくなる。そうでなくとも「病院・施設でなく家で死にたい」との希望を持つ人は多い。しかし、家族や医療介護の多職種の連携無くしては実現しないのだ。特に家族の負担が大きく、食事のみならず、着替え、排泄の処理、急変時の対応までする必要がある。
本書は、著者が遠距離介護で慢性腎不全の独居の父親を看取ったノンフィクションである。父親の場合、透析寸前でさえ介護認定で非該当と判定された。非該当だと介護サービスを受けられないため、かろうじて市区町村独自のサービスで訪問介護やデイサービスを利用できたのだ。
弱っていく親の姿は将来の自分だ。介護が必要な独居の母親を抱える私にとっても、具体例を通じて介護の現場を学べる本である。

1月19日より、徳島大学附属図書館蔵本分館1階ホールのMy Recommendationsコーナーに展示されています(学外者も利用できます)。ぜひ手に取ってご覧ください。

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