書評『整形外科 : 生活の質を支える』
徳島大学附属図書館のブログに寄稿しました。おすすめの本をご紹介します。
書名:『整形外科 : 生活の質を支える』
編集: 田中栄・編
出版社: 岩波書店
我が国の整形外科の黎明期である120年前は、先天性内反足や先天性股関節脱臼などの小児の疾患が多くを占めたが、近年は、骨粗鬆症による骨折や変形性膝関節症などの高齢者の疾患が急増している。
最近は、ナビゲーションシステムの導入や手術道具の精密さ及び人工関節の耐久性の向上とともに、関節リウマチや骨粗鬆症などの薬物療法の進歩が著しいのが特徴だ。学生時代の教科書である「小整形外科書 改訂第6版 綾仁冨彌著 金芳堂 1977年」においては、骨粗鬆症治療には蛋白同化ホルモン剤や栄養補給を、関節リウマチ治療には非ステロイド性抗炎症鎮痛剤、副腎皮質ステロイド剤、金製剤、D・ペニシラミンと記載されており、現在では大きく様変わりしている。
本書により、世界で最初の母指完全切断による再接着の成功例や進行性扁平足、脆弱性骨折ドミノ、がんロコモなどの概念などの知見が広がった。それぞれの専門家が、わかりやすく説明しているので理解しやすい。一読をお勧めする。
6月12日より、徳島大学附属図書館蔵本分館1階ホールのMy Recommendationsコーナーに展示されています(学外者も利用できます)。ぜひ手に取ってご覧ください。












