書評『アルツハイマー征報』

徳島大学附属図書館のブログに寄稿しました。おすすめの本をご紹介します。


 
 
 

書名:『アルツハイマー征報』 
著者:下山 進
出版社:KADOKAWA


 

アルツハイマー病の根本治療薬が本年6月に米国で承認される可能性が高い。本抗体薬開発のきっかけは、ワクチン接種でアルツハイマー病が治せると思いついたことだ。アミロイドβをマウスに投与すると脳の病変は消失したが、患者への投与では深刻な副反応が生じ中止せざるを得なかった。別アプローチとして抗体を投与したが量の設定が難しく、開発は中止と思われた。しかし治験データを再解析すると主要評価項目を達成するという、大逆転の結果が出たのだ。

このほか、神経原線維変化や老人班の正体をつきとめた過程、エーザイが苦労してアリセプトを開発した経緯、トランスジェニックマウス作製における捏造事件、アルツハイマー病の原因遺伝子の単離なども詳細に描かれている。

多数の研究者の証言や文献検索など入念な取材に基づき、かつ15年の年月をかけて書き上げているため、読み応えのあるノンフィクションとなっている。

 
 

 

 
 
 

 

 

 

 

 

 


4月22日より、徳島大学附属図書館蔵本分館1階ホールのおすすめコーナーに展示されています(学外者も利用できます)。ぜひ手に取ってご覧ください。  

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