書評『緩和ケアをポジティブに変える本 : つらさを抱える患者にできることはもっとある』

書評『緩和ケアをポジティブに変える本 : つらさを抱える患者にできることはもっとある』

徳島大学附属図書館のブログに寄稿しました。おすすめの本をご紹介します。

書名:『緩和ケアをポジティブに変える本 : つらさを抱える患者にできることはもっとある』
著者: 廣橋猛
出版社: 日経BP

甲状腺がんの手術を受けた著者は、緩和ケアを諦めでなくポジティブに変える必要性を強調している。がん治療終了後に緩和ケアを開始と誤解している治療医が多いのが問題で、早期から緩和ケアを開始すると患者の人生が確実に変わるという。 「ボヤのうちに消火」が鎮痛薬使用の鉄則、食事が難しい終末期にはガリガリ君がお勧め、エンシュアリキッドにブラックコーヒーや牛乳を混ぜると飲みやすい、吐き気の原因に応じて制吐薬を選択などが、緩和ケアや訪問診療の場において参考になる。 著者がカルテで最初に見るのは患者の住所欄で、患者の生活を想像する上で手がかりとなるという。全くの同意見で、住所を機に会話が広がることが多い。

10月8日より、徳島大学附属図書館蔵本分館1階ホールのMy Recommendationsコーナーに展示されています(学外者も利用できます)。ぜひ手に取ってご覧ください。

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