徳島大学附属図書館のブログに寄稿しました。おすすめの本をご紹介します。
書名:『時計遺伝子 からだの中の「時間」の正体』
著者:岡村 均
出版社:講談社
「朝食により体内時計がリセットされる」、「朝食ぬき、夜食は太りやすい」、「肥満予防・高血圧予防には夕方の運動が効果的」など、栄養学・運動学においても生体リズムの重要性が明らかにされている。
本書は、体内時計を制御する時計遺伝子をヒトとマウスで発見し、視交叉の直上にある視交叉上核が24時間を刻む中枢時計であり、そのシグナルが自律神経を通して全身臓器の末梢時計に送られる仕組みを解明した岡村均氏による解説書である。
特に、大学院生時に関わっていた「肝細胞の分裂と増殖」に時計遺伝子が関わることに興味をそそられる。
著者らの研究の過程が詳しく描かれており、生体リズムを理解するのに最適の書である。
10月27日より、徳島大学附属図書館蔵本分館1階ホールのMy Recommendationsコーナーに展示されています(学外者も利用できます)。
ぜひ手に取ってご覧ください。